Are you still here?

 

 

住民票を取りに行った 転居前の住所も記載されんだなとかぼんやり眺めて、でも私が本当にここにいる証明にはならないんだよなあとか思いつつもう4年住んでいない街を後にした 吐き気がする 寂れた空気にどこを歩いててもフラッシュバックする記憶 ここにいたという事実 もういないという結果 でも消せやしない痕跡がいくつも散らばっていて、記憶の破片が脳裏に刺さって耐えきれずまた自分を殺して現実逃避 無かったことにしたい全てが紙切れ1枚に記載されている 消えてなくなればいいのに もうきっと私の事を知ってる人なんてここにはいなくて、すれ違う人間も知らない人間で、街は変わらずそこに存在しているはずなのに、情報だけがどんどん上書きされていって、表面上だけが移り変わっていく だから怯えることもないはずなのに、懐かしい空気を感じた瞬間、吐きそうになる 嫌いだ どうしようもなく 私がいた空間、私が過ごした時間、私が無くしたいものが全部ここにある どれだけ目を逸らし続けていたって、変わるはずもない 私は1997年にここに誕生して、それからずっと、ここに存在していることになっている ここいらで吹っ切れたいんだ全部 自分の手で自分だけで生きていくのがどれほど大変なのか分かっているつもりだし、自堕落で怠惰な私には相当頑張らないと無理なことも知っている 私なんかがうまく生きていけるはずもないのなんて100も承知だし、きっとこれから先もっと嫌な事だらけで、軽率に鬱になるんだろうなあとぼんやり見えてはいるけれど、それでも、やらなくちゃきっと前には進めない 別に進みたいわけじゃないけれど このまま何となく同じ事の繰り返しで、同じ事に毎日悩んで、そんなくだらないことに人生消費するくらいならここらで見切りつけて終活すんのもいいんじゃないか ぬるっと死にたい できれば関わった人間に迷惑をあまりかけたくはない 死ぬ気でもがいて死ぬのってガラじゃない 一生懸命とか努力とか頑張ることができない人間だし、もう今更サムくて棒立ちして下から眺めることしか出来ない そういう人生だよ 私が私じゃなかったらみたいな風に考えんのももう飽きた どうしようもなく私は私じゃん ならもうつまんねー私のまま死ぬしかないよ 愛想も無ければ面白味も無い 表情筋は動かないし、人の粗を探すことだけが年々得意になっていく あながち外れたことは無い めんどくせー人間みんな死んでくれたら息がしやすくなんのにな 白旗です もうそろそろ私を諦めてくれてもいいんじゃないですか 大人