凝り固まった固定観念
こうしなきゃ、こうすべき 他の事柄はどうだっていいのに、興味が無いことばかり私を通り過ぎる
それでも教育って洗脳であり呪いだから、毎年のように心を殺してピエロと化していたけど、そういったことを珍しく吐露してみたら、平気そうな顔してしなければいいと言われた
普通にムカついたし、反論もした気がするけれど、時間が経ってじんわり考えてみたら、それも一理あるかもしれないと思い、有言実行
私は私でしかないし、他人も他人でしかないし、他人のための私である必要なんかどこにもないってこと、それでもって無駄な正義感で生きてきたけれど、私だけがなんてことひとつもありはしないのに
何も知らないくせに気軽に否定されて、勝手にショック受けてムカついてたけど、いざそうしてみると、今までちくちく考えてたことなんてたいしたことじゃないんだと思える
別にもう二度と会わなければ殴られることもないし、諦めることもないし、悔しくて泣くこともないし、諦めて笑うこともないんだろう
全部今更喉元通り過ぎた 飲み込んだ全てを許容して、仏になった気分でいるけれど、きっと根底にある憎しみみたいなものは俄然燻っていて、これを行動に移すにはあまりにも時が過ぎてしまったので、PTSDもどきみたいな形で私の脳内を汚染していく 私は生き方を変えられないし、過去も忘れない限り、私の歪んだ人格をより確立したものにしてくれる
ずっとずっと分かっていたけれど、もしかしたらとかそれでもとか淡い期待を僅かながら持っていて、失敗する度分かっていたのにって自己嫌悪 全部私には有り余るものだし、絶対に何かを手に入れることなんて出来やしないのが分かっている それでも、きっとこうだよねという願望すら裏切ってはくれなくて、絶望する日々、全部予想通りで何も面白くない 私は私を知り過ぎているし、ひたすら見て見ぬふりが得意になっていく 無味乾燥 私は私でしかないし、他人は他人でしかないね
優しさを向けられる度、私にそんな価値は無いし、返してやれることも何も無いのに 他人が平気で手に入れられるものや、踏みにじられるもの、私はどうもその全てに正反対でいるようで、否定されるのも失笑れるのも飽きたからもう全部口を噤むことにした 他人にとって自分の必要価値を感じられない 人は結局ひとりだって分かっていたはずなのに、裏切られたような気持ちになるのは何故だろう? 私は普通だと思い込もうとしているだけで、絶対におかしいことは拭えないのに、木の葉を隠すには森の中って言うし、集団社会に属していれば誤魔化せるような気がしていた でも絶対におかしいことには変わりなくて、頑張って一般常識を理解しようとしても、分かったようなフリをしても、何にも共感できないし、全部がファンタジーみたいに感じる 結局私だけが普通じゃなくて、皆が正しくて、それでもはみ出すことが出来なくて、諦念で誤魔化して、消えない希死念慮
ああなんで私は私なんだろう? 自分の良いところが全く見つけられない そういった自己否定が嵩んで関係性を断絶することでしか生きながらえない そうしたら幾分楽になったけれど、もう誰もみんな私を忘れてくれただろうか? アイデンティティーを確立させるために、好き嫌いを言ってみても、本当はもうとっくの昔にどうでも良くなっている 赦せないことを持ち続けていないと、生きた心地がしなかった でも、時が経てば関わらなければ死んでいるのと同じようなものだし、絶対なんてこの世には無い事をちゃんと思い知った それも全部分かっていたけど、その時の自分を守るために一生懸命考えたものが瓦解されると、やっぱり全て無意味なものに思えるし、死んだ方がいいんじゃないかと思う 本当に辛かったことなんてない 時が過ぎればやがて風化して、どうでも良くなることを私は知っていたから
それでも、過去を確立しないと私は私でいられなくなるような気がして、ちゃんとした怒りや憎しみを抱いていないと倒れそうな気がして、赦さないという覚悟で家を出て、それでも反抗したら殴られるような気がして、赤黒い顔や怒鳴り声がリフレインして、どこにも行けないような気がしていたけれど、冒頭で述べたように、別にいいんじゃないのって人に言われた瞬間、そうかも?という思いがして、実行に移した結果、案外簡単に割り切れて、ああじゃあ私が毎年義務のように感じてたものがこんな簡単なことで断ち切れるのなら、やっぱり教育は呪いだったんだろうと、それなら解けたのだろうか? 結局私は薄情だし、人の気持ちが分からないし、狂ってるし、人間的道理を外れているのだから、真っ当を目指す必要性なんか無かったのかもしれないと、自己正当化 それでも、それでもまあ因果応報だし、私は私でしかない 誰にも理解してもらえなくていい
先日、貴方の言ってた意味がわかる気がすると人に言われた
まあダメ元で言ったことだし、理解して欲しいとも思ってなかったけれど、いざそう言われるとああ私みたいな人間の発言を案外覚えていて分かってくれるようなもんなんだなあと何かじんわりしたけれど、それでも許せないものは許せないらしく、その潔さに無駄に感動したりして、有難い気持ちになったりもした
私は私が正しいことも知ってるし、それ故間違っていることも知っている でも人間なんてみんな二律背反の生き物だし、全てに当てはまることだと思いませんか 私はその中でも自分が許せないものを絶対に許せないままでいたいし、そんな自分を全部諦めていたい
結局歪んだ家庭で育った精神障害者だから、私が正しいことなんて何一つないし、そんなことはわかっているけれども、だからこそ、私が好きになった人は幸せでいてほしい そして、私に関わらないでいて欲しい
それが私が返せる唯一の