水底

 

 

何も無くなった

今までの人生、自分のせいでろくなもんじゃなかったけど、それでも1秒毎に全部無視して何となくで生きていた

それももう限界が近づいている

他人を羨むのはもうとっくの昔に飽きたし、自分をやっていかなきゃならないんだから、意味の無いことはやめて、できるだけ傷つかないように、傷つけないように、素知らぬ顔で日々を過ごしていた

余裕も緊迫感も無い代わりに誰かの人生を消費して、何かを求めて探すふりをしているだけの、たいして面白くもない毎日

ただ無駄に歳をとるだけで、本当にこの人生に対して意味や価値を見い出せず、このまま生きてても仕方がないんじゃないか?と、本格的に思い始めたら、毎日そればかり考えて、どうしようもなくなっている

前まで楽しめていたものも急につまらなく感じたり、好きだったものも、どうでもよくなりつつある 興味が無い 全てに

デジタルデトックスを1回やったらもう携帯すらもいらなくなるような気がして、意地でも画面を睨んで執着しているが、これもいつまで保つか分からないし、そういうちぐはぐな二律背反にもいい加減飽き飽きしている

実際、人間の生を感じるのがしんどいので文字を追えず動画ばかりを見ている 好き勝手な言論を浴びると、それで左右される感情がどうにも具合が悪い 同時に自分から産まれてくる言葉もなくなった

また会いましょうねとか口では言うけど、寝て起きて次の日にはもう二度といいかなとも思うし、実際連絡手段を絶ったりしてるわけだから、終活と言われればそれなんだろうけど、もう本気でどうでもいいかもしれない

本当に、あと何年生きてあと何年優しい振りをしてあと何年本音を隠してあと何年笑ってなきゃいけないんだろうとか考えてたら本当につまんなくなって飽きてるんだよ端的に

この先選択し続けなきゃならないって正気か?

繰り返しの毎日でも同じ日は二度と来ない

空気とか他人の感情で毎日毎日毎日毎日不変不毛不可解 瓦解1歩手前

もうとっくの昔に壊れてんのに、治せないまま塵が積もってくからとうとう動けなくなったってオチ

もういいかもしれない 私を頑張ったような気もするし、誰からも選ばれないような、いてもいなくてもどうでもいいような、内でも外でもそんな感じの、意味が無いような、本当に、何の意味もない 生きてる意味が無い 必要のない 大丈夫ではない 正しくない 正常ではない 害があってないような、確実にそれはある だから全部うまくいかなくて、でもそうじゃないと そうじゃないと普通に生きることが難しくて、うまくやれてるのか不安になって、普通に生きてるつもりなのに、思い返すと全然失敗してるし そういうのいつまでも無駄に反芻してると やることがないから 他人が覚えてもないようなこといつまでもいつまでも自分は前に進めないから次は次は次は? 後ろから煽られて 知らない誰かが待っている 選択肢を提示している 次が来るんだよ生きてると 生きてるから次が来る 次が来るのが怖い 次が無くちゃ生きてる意味がない だけど次が来なければいいと思う 選ばなくちゃならない 選ばないと、進まないと、生きているから 生きていくには 変わること 変わり続けていくことって不変だから それが自然で、それが普通で、立ち止まってる私がおかしくて、もう生きていけなくて、生きていちゃいけなくて、毎日毎日毎日毎日これじゃ駄目なんだって知ってる誰かが言ってくるけど私はどうやったって駄目なんだよ

変われるわけがない 何も無いから 

何か持てる可能性はあったかもしれない それって紀元前の話? 私が私になった瞬間、その可能性って淘汰されてるわけ 

目に見える虚像を追っても仕方ないよ 無いことなんて知ってるんだから
だから目に見えない実像を人は追いかけるんだよ
あるはずの物を知らないから

無知の知を自覚したらそうなる 知らないことって罪だから 潜在意識でみんなそう でも知りたいっていう感情がないんだよもう 全部に興味がなくて、全部がどうでも良くて、自分の生も死も本当はどうでも良くて、めんどくさいからもう終わりにしたいだけなんだよ こういうこねくり回した自己流哲学もどきもただの自己陶酔でしかないんだろうし 死ねばいいよ 死ねばいい 終わらせたい 無知なことを知っているうちに まだ私が私だと理解出来ているうちに 私の意志で