アンハッピーバースデー

 

 

わかんないことをわかんないままにしておくのは自分のためにならないって言うけれど、別に人のためにもなんないのでどうだっていい

わかんないまま、知らない方が幸せなことってきっとこの世に溢れてる 本当のこと、なんて、良いことばかりではないことだけはよく知っている 

他人がした行動についてどんな意味があるのかなんて別に興味無いし暴くつもりもない 暴力による支配みたいなものは裏返すと愛情だったんですよとか言われてもガチでシラケるし、じゃあそれによって生まれる憎しみも愛ゆえになんですかね 世界って素晴らしい 負の連鎖でしかない

尊敬するとこなんて何も無い 言いたいことも言えない人間が、家族の絆を焦がれてるとか笑わせんなって感じだし 好かれるような人間じゃないのって自分が1番よく分かんないのかな 歳食って愚かさに気づけないのってキショすぎ でも私が1番理解してあげてるから、本当のことはずっと言わないであげてんだよ

親として頑張れなかったんだろうから、私だって子供であることを頑張るのやめたんだよ 諦めたとも言う 好きじゃないんだ昔から自分のこと だったら産んだ人間のことも好きになれるわけが無い 同情みたいなものはずっとある こんなはずじゃなかったんだろうね お互いそうじゃん 蛙の子は蛙って言うし 

流れてる血なんて途中で変えることなんて出来ないし、きっと私じゃない誰かが繋いでいくんだろうし、もう進んでいくしかないんだけど それでもずっと息が苦しいし、煩わしい

自分とこがおかしいことに気が付いたのって何歳くらいの時だっけ 祖父が死んでから、もう全部が狂ってしまった気がする その時の自分も、毎日イライラしてて、気持ち悪くて、死にたかった

頭がおかしい父親、ヒステリーを起こす母親、能天気で自己中な姉、死ぬほど嫌いな弟 知らない人の読経 コーラと寿司 大往生だった こんなセレモニーみたいな葬式って滅多にないんじゃないか 焼香しようとして、嗚咽を漏らす男の人がいた 私が死んだ時、泣いてくれる人っているんだろうか そんなことぼんやり考えながら、誰かと骨を見ていた 血と肉と魂が無くなって、これがかつて生きてた人間なんですよと言われてもにわかに信じ難い 退屈で、しんどかった

別に好きでも嫌いでもないけど、優しくしてくれたのだけは覚えてる それでも、教育の仕方間違えて化け物を生み出したんだから実の所恨んでもいる みんなが少しずつまともだったら、私なんて産まれてなかっただろうし、きっと幸せになれたはずなのに

まあなるようにしかならないしそうなったんだけど 自業自得だろ、私もお前も 謝って欲しいなんて思わない ただもう家族として関わりを持ちたくない 

泣いてくれなくて大丈夫

なんでもない日おめでとう