曼珠沙華

 

 

豪華絢爛雨あられ

飲み会の多い月だった それと同時に気分の浮き沈みが激しく、例によって例のごとく人格分裂 

理解できたようなフリして欠片も拾えてなかったんだなって実感 綺麗な話じゃない こうなるから深入りしないように努めていたのに自分の中の好奇心 殺された猫を箱の中に詰めて、きっと私はいつまでも罪悪感に苛まれるのだろう スペシャル偽善者の肩書きに誇りを持って生きていたい サイコパスかよ 笑う 

思い出とか全部いなくなってほしい 消えてなくなってくれたら自分のルーツとか考えなくて済むのにな 好きだったものを嫌いになる瞬間の虚無感を味わいたくないのに、結果そうなってしまうのはやっぱり人間性が歪んでるからなのだろう 

書いては消して書いては消してを繰り返している毎日 頭の中に浮かぶいろんな文字 それら全てが必ずしも私の感情っていうわけじゃない 他人の言葉や現在過去未来 脳のキャパオーバー ショート寸前 浮かび上がった感情に素直になれたらそれでいいのに どうしても奇を衒ってしまって滑稽な自分 ピエロのやうですね 

そうして知らず知らずの内に蓄積されていくストレス もう真っ暗で目の前すら見えなくなっているのに、手探りで安寧を探し求めて一体どこまで行くのだろう 10代の頃の閉鎖的空間での息苦しさよりかは幾らかマシだろうと思いつつこれってなあなあにしてるだけだよな、と再びの自己嫌悪 痛む腹 虚血 さようならさっきまでの私 悪夢ばかり見る 後悔?失敗しかない人生で何を後悔すればいいのだろう 強いて言えば産まれてきたこと なんで産む前に殺してくれなかったんだろう こんな気持ちを抱えて生きていかなくちゃならないものなんだろうか もっと楽に生きられたら良かったのに、私を構築しているのは私の人生なので、何を言ったって仕方が無いわけなのですが 助けて欲しい 愛とか絆とか友情とかそんな目に見えなくて不確かなものじゃなくて 殺して欲しい 死こそが唯一与えられたものでしょ 省エネで行って欲しい 私みたいな人間はきっと、多分、確実に、要らない 私にとっても要らない 全部 要らなかった