擦り切れロンド

 

 

某ゲームの曲で起きる朝

キャラソンで起きることの恥を感じてイントロで消せるようにと私のまだ僅かながらに残っているであろう理性に掛けて5分おきに設定するスヌーズ

最初の4:45に起きられたことは片手で足りるほど

結局フルで聞くハメになり、私の理性はもう跡形も残っていないのかもしれないという絶望の中鏡に映る起き抜けの顔を見ながらお前は誰だ?と問いたくなる

 

人の声 雑踏の中 ぼんやりした意識に一つだけ確かなもの 結局今日だって明日だって今までだってこれからも、何も成せないまま終わっていく

前を見てはいるけど前を向いてはいない

 

ひしゃげた看板 もう元には戻らない こうやって何もかも崩れて朽ちていくんだろう

知ったふうな口をきかないでほしい 私を分析するな 自己矛盾も甚だしい 愛想笑いは拒絶の基本 良質な人間性なんて窓に映る景色みたいに1秒1秒視界を通して流れていく 過ぎ去っていく

 

いつものように感情を希釈して、ヘラヘラ笑ってれば何もかも元通り バグも無かったことにしませんか 気づけない生き方はクソだけど気づかない生き方は楽でいい 楽でいいよなって面と向かって言いたくなる 私より倍生きてりゃ私より得るものはそりゃ倍あったはずだし、それを感じさせない優秀さ 私のレベルに合わせてくれてるのかな? もう何も喋りたくない 

うまく付き合っていこうって思ったってやっちまった過去は変えられないしそれを許されてるから私はおかしくなっているんだろうか

 

四面楚歌