海馬

 

 

人の幸せって、誰かの不幸の上で成り立ってるんだなって思う

 

仕事の山場を乗り越えた 朝から死ぬ気いや最早死んでたけど

頑張ろうしっかりしようって思って気張ると空回りする 見事に

もう4年目 だいたい自分のコツは掴んできたので浅い睡眠程よい食事 スーツ出社

それなりにこなして例年より早い帰宅

もっとイケたかなあとぼんやり思うが反感を買いそうなので閉口

誰もできないのなら自分がやるしかない

少し毛が生えたくらいの責任感 そうじゃない 結局は普通のフリ

手が早いと褒められても微妙な心持ち

褒められるのが得意じゃない 生きてることを肯定して欲しくない

どうせなら許して欲しい

作業が早かったら生きてても許されるのか?

生を許されたら死も許される

許されないから生きている 罪を償っている

死ねない言い訳

全部わかってるのに全部わからない

そうやって手放しされると私はどうしたらいいのかが分からなくなる

言葉に詰まって取り敢えず笑っとけ精神

ありがとうございますと言ったら自分で自分を肯定してしまうようで嫌なんだ

何者にもなれやしないのに

影で雑草のように慎ましく明日を生きて行ければそれでいい

今日という日は残りの人生の最初の日だから

悔いのないように生きたいとは思わないけどせめて誠実でありたいとは思う

自分の生き方に