Cuz

 

 

1年の中で1番嫌いな季節の訪れ

ゲリラ豪雨 バスを降りた瞬間に、履いていたローファーは水をたっぷり吸っていた 湿った空気 どことなく息もしづらくて、陰鬱な気分に陥る ふと、去年の猛烈な台風を思い出した 災害なんていつやってくるか分からないし、同時に、誰がどこでいつ死ぬのかもわからないのだ でも、だからといってその可能性を視野に入れて、ビクビクしながら過ごすのもどうかと思うし、平和ボケ、なんていう能天気を表す皮肉があるけれど、それでいいんだと思う 嫌なことから目を逸らして当たり前に来ると思っている毎日を過ごして、時にやってくる理不尽さに激昂してみせたりして それが人間らしくて良いのかもしれない 生きるってそういうことなのかもしれない 知らないけど

綺麗事とか約束とか価値観とかプライドとか血の繋がりとかに縛られて、吐きそうな毎日を送っている 自分が何をしたいのか、何をしたくないのかも明確に分からなくて、全てが曖昧で、意図的に意識を濁して、暗転 睡眠という仮想的な自殺を図っている 自分のことについて考えるのがもう嫌で、やらなくちゃいけないことは沢山あるくせに、その全てから逃げ続けて言い訳をして自分を正当化して開き直ってそんな自分が嫌でその無限ループ 他人から見たら解決策なんて分かってるんだから、さっさとそうすればいい簡単な事じゃんって思うかもしれないけど、私にとってはすごく難しいことで、別に軽蔑されたい訳でも無いし問題をクリアして褒められたい訳でもない 何もしたくないのが問題であって、解決策もまた、何もしたくないから意味を為さない なんで何もしたくないのかは私にだって分からない 自分のおかしさを認められないくせして結果的に肯定するような行いをしている 自業自得なんだよ私の人生 だから理不尽だって主張する気は無いよ しょうがないんだよ こういう風にしか生きられない じゃあどういう風に生きるのが正解だったか教えてくれよ 自分も他人も肯定できなくて、かと言って否定する勇気も無くて ずっとずっと確たる自分っていうものを持てなくて、輪郭のぼやけた曖昧なものも守ってやれなくて、それで普通の人間と一緒に何かを成し遂げるって結構ハードだよ 私がちゃんとできる人間だったら良かったんだよ それに尽きるけどさあ 私きっと変われないし ていうか妥当じゃん?私の入れ物に私の中身 これ以上無いってくらいピッタリだよ そうであってくれないと雨に流されてしまいそうで、まあ自分の価値なんてそんなものでしかないけど