Dead or Alive

 

 

高校卒業時に貰って二度と開けなくなったLINEを、ふとした拍子に開いてみた unknownになったアイコン、差出人不明のメッセージ 思い出せるけど、何となく思い出したくなくて、それでも大切にしたいと思ってしまったから今でも消せない 読んでみたら朧気な記憶と合致して、ああこういう内容だったなあと表面上は平静を取り繕い、嬉しいのか恥ずかしいのか悲しいのかよくわからない感情でグチャグチャになった精神をどうにか宥め、蓋をした あの時の自分の行動に嘘は無かったし、本当にそう思ったことを手紙に書いて渡しただけで、ただの自己満足で良かった ファンレターみたいなものだったし、返事も求めていなかった ただ、こういう人間もいたことを知って欲しかった それが糧になるとは思ってなかったし、望んでもいなかった 思い返せば不思議な関係だったし、勿論嫌なこともそれなりにあったし、上手くいかないことの方が多くてもしかしたら間違っているんじゃないかと思う日々だった ぶっちゃけ最初の1年は楽しくなかったし、間違っていたと思うけど、終わりよければ全て良しなのかもしれない 

それでもずっと大事にしておくと、それが未練になってしまう可能性もあるので、しかるべきタイミングで全部消して無かったことにしないといけないのかもしれない 私にはそういう選択しかできないし、より良い方、なんて選択肢は無いんだと思う 青春、なんて綺麗でクサいものは無かったし、憧れてもいないし、苦しくなるばかりだけど、青春みたいなものはいつまでも変わらずに過去の中で永遠と同じ時を繰り返している それが終わらないからずっと苦しいし、孤独じゃなかったから虚しい 全部要らないのに、生きてく上で人との繋がりは決して途絶える事は無いし、そも、1人で生きていける訳でもない そんなの全部わかった上でひとりになりたいし、それが叶わないのもわかっているし、だから自分の中で感情が堂々巡り、この呪いが解けたら死ねるのかもしれない 生きたかったかもしれない誰かに罪悪感を抱きながら必死にもなれないし努力も出来ない 結局生の上に胡座をかいて惰性で心臓を動かしているだけに過ぎない私は、終わらない過去より未来へ時を進めることが出来ているんだろうか 全部しんどい