ヨスガ

 

 

巷で話題になってるであろうサッカー

もう旬は過ぎたであろう

何にせよ時代に取り残されているので

興味あるの?と聞かれて無いと即答

スポーツはやるのも見るのも嫌いだし、そもそも理解が出来ないのである

勝利というただ一つの目標に向かって他人と協力して、時にはぶつかり合い、時には涙し、汗と青春

馬鹿にするつもりはないし凄いと思うけど私には縁のないことだし、そういう一瞬一瞬を生きているということを実感させられるような、キラキラした何か

私には眩しすぎて、直視できないのである

 

学生時代というと私は文化部で、それこそ体育祭だのひいては文化祭だの、イベント行事が大嫌いで、あと何年辛抱したらこの地獄から解放されるんだろうとぼんやり思っていた

まあ結局地獄の種類が変わっただけで解放されることなんて一生無いんですけど

どこにも居場所が無い私は、家にいることが嫌で嫌でたまらなくて、友達もいないしずっと部室で1人、床に寝そべって呆ける夏を送っていた

登校すると運動部はグラウンドで青春絶賛謳歌

私はそれを尻目に俯きながら校舎に入っていく

そんな日常

夏にいい思い出はない

ただ皆消えてなくなればいいとはずっと思う

 

夏が嫌いだ

 

これはもう私の重大な自己アピールで、色んな人に言ってるけど、夏の、兎に角「生きてる」感が憎くて嫌いで私がメンヘラだったら毎秒手首切ってるくらいの勢い

空が、アスファルトが、子どもが、半袖が、白い太ももが、目に映るもの全てが「生きてる」ことを主張してくる

 

そんなに世界が嫌いならさっさと死ねば?ともうひとりのボク

しょうがないじゃん対話なくして相互理解は得られないんだよ

自分のことが一番わからん

人ってそんなもんだよね

これは俗に言う普通の人間のふりです

 

早く死にたいどうしてオリンピックは東京で開催されるんですか?

何も嬉しくないし死ぬほど興味が無いし活気づくのが嫌なので私は東京オリンピックが始まる前に死にたい

時間が無い 焦燥に駆られきっとそして誰もいなくなる

なんか信じらんない理由でオリンピック別の土地になんないかな

なんなの?領土広いとこでやればいいじゃん

 

そんな私の些細な願いさえ叶えられない現世

どうして「今」「この時代に」「生きて」いるんでしょうか

運こそが命ってことでしょうね

どうしようもならないことをどうにかしたくて、分からないことを分かりたくて奔走したかつての私はもういません

気付けば私の代名詞 諦め癖

だってもう捻じ曲げられないことですから

産まれる前からプロテクトされてるモノ

教科書に蛍光ペンで線を引いた、人間平等

そんなのはありえません

運命って個体差があるしランダムだから

だから人って自殺するんだよ

ふるいにかけられる

勝ち残るか諦めるか

そうしないと息をすることすらできない

見てみるふりをして分からないでいるのは楽でいい

それをできない人間は精神病にかかり承認欲求と孤独感、そして自己嫌悪に苛まれる

どうして自分は何もかもうまくいかないんだろう

そういう運命だったからです

 

信心していれば報われる

そう言って祖母は病にかかった祖父のことを毎日祈り続けていたけど結局死んだ

偶像にすがって祈りを捧げたって運命をねじ曲げることなんかできない

所詮おままごと

床に散らばった墓石のパンフレット

血の繋がりがあったって理解し合えるとは限らない

正しい事なんて何も無い

結局かろうじて繋がってた糸が全部滅茶苦茶に絡まって硬い結び目がいくつも出来ただけだった

それはきっとみんなが死んでも解けない頑固なもので、理解し合えない糸が幾重にも重なっている

誰も幸せになれない結果だった

8畳に立ち尽くして遺影を見下ろす

死人に口なし

言い得て妙

私は何も知らないふりをしてきっと今年も墓参りには行かないのだろう

冷たい地下室

そこにあるのはただの残骸

所詮それも偶像でしかない

 

 

もうどこにもいないのだから

 

私は何も信じない

それがせめてもの手向け

供養になりませんか

 

盆です