塞翁が馬

 

 

メンタルなんかずっとずっとずっと死んでる 単純で素直な精神構造してたらこんなんなってない 本当のことなんか誰にも言えないし自分の何が本当なのか最早わからない 馬鹿だから人に決めてもらえないとどうしたらいいか分からなくなる 私は絶対に自分の意思で決めることなんかできない 優柔不断とはちょっとワケが違うし名前をつけて形容できるようなもんじゃない いつだって右往左往して結局立ち尽くしてる 人に相談なんて出来ないしそもそも裏切られてナンボでしょ 人も自分も誰も信じらんないし信じないで欲しいしていうかそもそも信じる信じないじゃないんだよ 期待しないだけ 誰にも何も期待しないで常に絶望感に包まれたまま毎日何となくこなして傷つかないように誰に何を言われても感情希釈して希釈して希釈して希釈して他人に対する愛情とかわかんなくなったし別に女として生きたい訳でもないしそういうの嫌悪とかじゃないけど全部どうでもいいんだよな 愛とか性とかわかったつもりで生きてるわけじゃないし分かんないまま知らないままでいいしだって別に無くなって生きてはいけるし哀れまれても見下されてもどうとも思わない 例え私がそういうのを手に入れることが出来たとして、ステータスにもアイデンティティーにもなり得ないし、今よりずっとずっとずっと苦しくなって結局死にたくなるんだろうなって分かりきってるから全部いらない 永遠に満たされないから他人の感情とか邪魔でしかない 私は私だしそこに女とか男とか当てはめてみても歪だらけでうまく合わせることができない だからどうせ何者にもなれないんだから私は私で生きていくしかない 確固たる信念とかじゃなくて妥協してるだけだよ めんどくさい ヘイトを感じて爆発させたいわけじゃない 静かに息を引き取りたい それだけ ずっとずっとずっとずっとずっとそれだけ 羨ましいよ 私が欲しかったもの全部持ってたくせして簡単に手放していっちゃったわけだしそれは私でよかったはずじゃん 私はどうしたって貴方になり得ないのに簡単に私だけの感情越えてくじゃん 私だったら良かったのに 全然知らない他人だったら迷惑な話だねって終わってたのにそうじゃなかったから変な嫉妬抱く羽目になった ずっとずっと16歳の冬にとらわれてる