ピンク

 

 

全部が嫌いで怖くて耐えられなくて逃げて来た 逃げて来たのに後ろを振り返るくせが抜けない 私は子供で貴方は親で、誰が何したって、例えどちらかが、もしくはどちらもこの世から消えてなくなったとしても、覆ることは有り得ない 分かってるからこそ逃げるしか選択肢がなくて、それでも呪いのようにまとわりついて離れないから、結局いつまでもいつまでも可能性を想像してフラッシュバック 忘れたくて唸ったり頭を叩いたりしてみるけど一瞬ぼうっとするだけで、最終的には眠るしか思考停止する術はない

お前はいつも冷静だと言われて、私はきっとショックを受けた その時は別にどうとも思わなかったんだけど、どう考えてもこの狂った情緒、母親譲りのヒステリーが露呈しなかったことは無いし、年がら年中声を荒らげてわかってほしくないのにわからないのはおかしいと矛盾した感情を訳の分からないまま目につきやすい的に対してぶつけまくっていた時期が無かったことにされているのにも驚いたし、ふとした拍子にだんだん赤黒くなるバケモノじみた顔や、風を切って飛んでくる拳が恐ろしくて恐ろしくて、自分の感情を出さないようにするのに必死だった毎日を思い出して、未だに頭を抱えて眠れなくなったりするのに、それはあんまりだと感じる

きっともう殴られたり蹴られたり引き摺られたり怒鳴られたりすることは無いんだろうけど、それでもそうされてた時期をずっと忘れられなくて、だけどまあ聞き分けのない子供じゃなかったから仕方ないって無理矢理自分を納得させて、恨まないように必死で今の関係性を作り上げてるのに、それをひっくり返すようなこと、よく言えるよね 

別にお前らの事情なんてどうでもいいし、血の繋がりが消えるわけじゃないとか言われても別にそこを気にしたり大事にしてる訳じゃないし、逆に言えば血が繋がってるだけじゃん、愛情なんてどこにあったのさ ちゃんちゃらおかしい笑わせんな 

いつもいつもいつも息苦しくて枕に顔填めてずっと死ね死ね死ね死ね死ねって言い続けて、それでも死んでくんないしでも本気で死ねって思ってたんだよ 全員に対して それなのにそんな強い憎悪があったことなんて若気の至りだよね〜(笑)なんて言って流せるほど私は能天気じゃないし今も必死でなんとか目の前に立ててるんだよ 

ずっと喋ってないと不安で仕方ないし、周りの一挙手一投足でこの人の機嫌が左右されるから、頼むから誰も何も変なことをしないでくれって祈りながら過ごしてて人を好きになるなんて無理だし、それでも結婚しろとか子供作れとか言われても蛙の子は蛙じゃん 他人なんか信じられないし誰かと名前のつく関係性を作り上げるのが怖くて怖くて仕方ないんだよ でもそんなの全然知らないじゃん、だって私言いたい事なんて絶対に言えないんだよ そうさせたのあんたらだよ 嫌いなんだよずっと 感謝なんてしてないよ 殺してよ 本当に殺してよ お願いだよ 今更申し訳ないとか言われるわけもないし謝って欲しいとも思ってないけど、少しでも私の事想ってくれてるなら殺してよ