殺すつもりは無かった

 

 

ド深夜 胃の痛みで何となく寝れなくて、どうせリアルタイムで見れないと思って録画予約していた番組を結局見ている 画面の中の動きで感情は揺り動かされるが体調はそうもいかない

歳を重ねる度許せないものが増えて行く 疑問だって消えてなくならない 正しさや、何を信じるか何に縋るかなんて人それぞれだし、それに口を出す権利は他人には無い 過ぎた心配はお節介だし、説教なんて以ての外である

自分の思ってることや感じてることが言葉にして他人に伝わるとは思わない だから私は口を開く前に諦めるのだけれど、理解を求めるようになったら終わりだと思う 私は決して強い人間ではない 人を見下してるとよく家族に言われたものだけれど、私は別に見下しているつもりもないし、そもそも同じ条件ではないので比べるもクソも無い 知能指数が低いなあとは思ったけど 対等であるはずがないんだよ誰しも だから分かり合えるはずがないんだよ そうやって日常の中に小さな戦争起こして精神はもう疲弊してしまった それと引き換えに手に入れたのは傍観者気取りの悟り 誰が何を思ってどういうアクションを起こすのか大体分かってしまう社会 ああ人間って所詮こんなもんだよねって私は普通なんだって納得したいだけ 期待するのはとうにやめてる だから多分何でも言えるんだと思う ある程度の境界線を引いたら踏み込みたくないし踏み込まれたくもない それが誰であっても 本当の本当の本音なんて誰にも言えなくて、私は誰なんだろうと自問自答 過ぎた季節だけが模範解答をくれて、答え合わせをしては死んでいった幾つもの自分に嫌気がさす こんな風になりたかったわけじゃない なるんだろうなとは思ってそれが的中しただけ 自分が幼少期思い描いたままの人生をなぞる日々 気付いたら中身なんて空っぽで、街中探し回ったってどこにも自分らしさなんて見当たらないのである あったかもしれない未来を無かったことにしたい人生で、選択肢というのは私にとって視野を狭める為のものでしかない どんどん近くにあったものから手放して、2階から見下ろす貴女の姿はやっぱり私にとっていらないものでしかない こんな感情、一生知らないままピンク色のもやもやしたものを纏ってあの頃と変わらない笑顔で過ごしてくれたらそれでいいのに 消せないアドレス もうどこにもいないのに